スポーツジムでも活躍できる栄養士の資格とは?

管理栄養士がより専門性を高めて、キャリアアップを図ろうとした場合、公認スポーツ栄養士という資格を取得する方法があります。スポーツ選手などが活躍できるように、栄養面でサポートしていく仕事なのですが、近頃では民間のジムでも需要が高まっているのです。

そんな公認スポーツ栄養士とはどのような資格なのでしょうか。

スポーツ栄養士の資格をとるための方法は?

スポーツ栄養士になるためには、管理栄養士の資格を所持していること、講習を受ける年の4月1日の時点で満22歳に達していること、スポーツの栄養指導の経験あるいは予定があること、日本体育協会と日本栄養士学会が認めたものという4つの条件があります。

スポーツ栄養士は、スポーツを行う人の食事を栄養面でサポートしなければなりません。ですから、まず管理栄養士の資格を取得する必要があります。この資格を得るには、栄養士を養成する施設か養成課程がある大学で学び、資格を得なければなりません。

具体的にはどうすればいいの?

資格を取るためにはまず、日本体育協会が主催している講習を受けたうえで受験することになります。講習では専門科目と共通科目の2種類が2回にわたり行われます。スポーツ栄養士になるために、スポーツのために必要とされる知識を養うため、スポーツ栄養ベーシックコースを受講します。

主な受講内容はスポーツ医学基礎や運動生理学、トレーニング論などです。全部で10科目の講習を受けてから、筆記試験にのぞみます。筆記試験に合格すると、専門科目の講習を受講することができるようになります。次にインターンシップなどの実地試験を行うのですが、ここでは実際に栄養指導をすることになります。

専門科目の試験は、口頭試問に加えてプレゼンテーションもあります。2つの試験に合格しなければ、スポーツ栄養士の登録資格が得られません。登録資格には日本体育協会と日本栄養士学会が認めたものとあるので、管理栄養士の資格を持っていれば日本栄養士学会から認められたことになり、日本体育協会の講習を終えていればその認定も受けたことになるので、登録の段階になれば安心です。

ただスポーツ栄養士としての認定は、講習を始めてから5年以内に合格しなければならないため、非常に厳しいものです。

5年が経過してしまうと、講習から受け直しとなるので注意しましょう。資格の有効期限は4年間で、更新するには期限が切れるまでに研修を受けて、15単位取ることが義務化されています。

スポーツ栄養士の就職先はどんなところ?

スポーツ栄養士は医療や介護など、健康を支えるという点で生活に密着した資格です。実際には、どのような場所で仕事をしているのでしょうか。一番多い例を挙げると、ジムやフィットネスクラブでの仕事です。体育会系の学生アルバイトが、卒業後に正規に採用されることもあり、実務経験を積んだうえでスポーツ栄養士になるケースもみられます。

マンツーマンを主としてレッスンを行うパーソナルトレーニングジムであれば、個人に合わせた栄養管理が必要とされるので、より需要が高まっていきそうです。

スポーツ栄養士の仕事内容は?

スポーツ栄養士の仕事というと、プロのスポーツ選手の管理などを一番にイメージします。スポーツ選手が厳しい勝負の世界でどれだけ結果を残せるかは、栄養面のサポートも重要になってきます。大事な試合の日に最高のコンディションになるように、長期にわたってサポートしていくのです。

試合前だけでなく、試合後にも疲れを取り除くための栄養指導も行います。選手の食事の内容から、栄養価を計算したりするので思ったよりデスクワークも多い仕事です。スポーツ栄養士はプロの選手だけでなく、幅広い分野で活躍できる職業です。

プロスポーツの現場や病院に大学など、どんどん活躍できる場が増えています。民間のスポーツジムが増えてきていますが、ここでもスポーツ栄養士が活躍しています。近年では生徒にマンツーマンの指導を行って、食事の指導とメンタル面での指導もするジムも出てきました。

スポーツジムの種類には、総合型のフィットネスクラブと、一人一人に担当がつく形式のパーソナルトレーニングジムという2種類があります。スポーツ栄養士が最大限に能力を発揮することができるのが、パーソナルトレーニングジムです。

生徒一人一人の生活スタイルや日々の体調に合わせて、必要な時には24時間体制でサポートを行うこともあります。総合型のフィットネスクラブなら、一般的なジムの仕事だけでなく、ダイエットコースなどいろいろなコースがあるのでさらに活躍の場が広がります。

ダイエットコースがあれば生徒に食事面での細かいアドバイスを与えたり、日常的な食事面についての相談を受けることもあります。

⇒スポーツジムのエアロバイクとは

スポーツジムでの給料はどれくらい?

同じスポーツ栄養士でも、働く場所や働き方で大きく収入が変わってしまいます。

民間のフィットネスジムで働く場合の収入は、年収200~350万ほどといわれています。しかし、ジムによってはレッスンを可能な限り多く受け持ったり、マンツーマンの顧客を一人でも多く獲得することで収入を増やすことが可能となるでしょう。

その点、フリーランス契約の場合は収入が異なるのです。働く時間数によって収入がどんどん増えていくケースもありますし、どれだけ働いてもかなり低い収入しか得られないことも考えられます。フリーランスで仕事をするなら、自分でジム側と金額を交渉しなければいけません。

あまり金額を低く設定してしまうと、目標とする収入を得られない事態になりかねませんし、実力が伴っていないのに高く設定すると敬遠されてしまう可能性もあります。健康を保つ際に、適度な運動と食事の重要性が広く認知されるようになっています。

それに対してジムに通う人が増加していますが、指導を行えるスポーツ栄養士の数が不足しています。食事と運動面のスペシャリストとして、スポーツ栄養士の必要性は増していくことが考えられます。スポーツをやめてしまったけれどスポーツに関わっていたい人や、管理栄養士の仕事だけではなくもっと上を目指したいという人が目指しているのがスポーツ栄養士の資格です。

スポーツ栄養士になれば、自分の健康管理だけでなく、ジムでの仕事を通して多くの人の健康面でのサポートを行うことができます。

参照|メガロス